高卒認定試験とは?
「高校を卒業していないけれど、大学に進学したい」「働きながら学歴のハードルを越えたい」――そんな方の進路を切り開いてくれるのが高卒認定試験(高認)です。
この記事では、高卒認定試験について「そもそも何の試験なのか」から、受験資格・科目・難易度・合格後にできることまで、初めての方にも分かるよう丁寧に解説します。
高卒認定試験とは?
高卒認定試験(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)は、文部科学省が実施する国家試験です。この試験に合格すると、「高校卒業者と同等以上の学力がある」と国が認定してくれます。
平成16年度以前は「大学入学資格検定(大検)」という名称で実施されていました。現在40代以上の方が「大検」と呼んでいるのは、この旧制度のことを指します。平成17年度から「高卒認定試験」に改称され、制度の内容も一部見直されました。
高卒認定試験に合格すると、以下のような道が開けます。
- 大学・短大・専門学校への受験資格が得られる
- 多くの国家資格・公務員試験の受験資格が得られる
- 履歴書の「資格」欄に記載でき、就職・転職で評価される
- 留学にも活用できる(海外でも有効)
つまり、「高校を卒業していないことで閉ざされていた進路を、ほぼすべて開ける」のが高卒認定試験の最大の価値です。
高卒認定と「高卒資格」は違う?
ここは混同しやすい重要ポイントです。
| 項目 | 高卒認定試験 | 高卒資格 |
|---|---|---|
| 取得方法 | 試験に合格 | 高校に3年間在籍し卒業 |
| 最終学歴 | 「中卒」のまま | 「高卒」になる |
| 進学資格 | 得られる | 得られる |
| 国家資格受験 | 多くの場合可能 | 可能 |
| 取得期間 | 最短半年〜1年 | 3年(全日制) |
最終学歴は「中卒」のままという点は誤解されやすいので注意が必要です。ただし、進学・就職・資格試験のほとんどの場面で高卒と同等に扱われるため、実用上は大きな差はありません。
「学歴を高卒にしたい」場合は、通信制高校に編入して卒業する方法もあります。それぞれの目的に合わせて選びましょう。
受験資格 ―― 誰でも受けられる?
高卒認定試験の受験資格は、非常にシンプルです。
受験資格の条件:
- 受験する年度の終わり(3月31日)までに満16歳以上になる方
- まだ大学入学資格を持っていない方(=高校未卒業の方)
つまり、中学を卒業した直後の16歳でも、70代の方でも受験できます。実際、最年長の合格者は70歳という記録もあります。平均合格年齢は約21〜22歳です。
こんな方が受験しています:
- 高校を中退した方
- 不登校で高校に通えなくなった方
- 病気・家庭の事情で高校に通えなかった方
- 通信制高校在籍中の方(在学中でも受験可能)
- 社会人になってから学歴のために挑戦する方
- 海外帰国子女で日本の高校に通っていない方
- 早期に大学受験資格を得たい中高生(現役高校生でも受験可能)
試験科目 ―― 何科目受けるの?
【重要】 2026年度(令和8年度)から「情報」が新必修科目に追加されました。
これにより、高卒認定試験は7教科12科目から、9〜10科目を選択して受験する形に変更されました(従来は6教科11科目から8〜9科目)。
必須科目
- 国語
- 数学
- 英語
- 公共
- 地理
- 歴史
- 情報(2026年度〜新規追加)
選択科目(理科)
以下から選びます。
- 「科学と人間生活」+「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から1科目(2科目選択)
- または「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から3科目(3科目選択)
科目の選び方によって、合格までの労力が大きく変わります。一般的に「科学と人間生活」+「生物基礎」が最も負担が軽いとされており、多くの受験者がこの組み合わせを選んでいます。逆に物理基礎は難易度が高く、避けるのが無難と言われています。
新必修科目「情報」について
2026年度から追加された「情報」は、高校で必修となっている「情報Ⅰ」に準拠した内容です。文部科学省は2025年7月にサンプル問題を公表しており、以下のような構成になっています。
- 大問1:インターネット・情報モラル(5問)
- 大問2:著作権・肖像権(4問・会話文形式)
- 大問3:WebページやHTMLの基礎(4問)
- 大問4:プログラミング(4問)
- 大問5:グラフ・統計データの読み取り(4問)
すべて四択のマークシート方式で、難解なプログラミング知識は必要ありません。「考え方」を問う基礎的な問題が中心です。スマートフォンを日常的に使っている方なら、十分に対応できる内容です。
経過措置の重要ポイント:
- 令和7年度(2025年度)中に全科目合格できた場合 → 「情報」は受験不要
- 令和8年度(2026年度)以降に科目合格を持ち越す場合 → 「情報」の受験が必要
つまり、すでに一部の科目に合格している方も、未合格の科目が残る状態で2026年度以降に受験を続ける場合は、「情報」が追加で必要になります。早めの対策がカギです。
試験日・会場・受験料
試験日: 年2回(8月・11月)、それぞれ2日間にわたり実施
試験会場: 各都道府県に1〜数か所設置(熊本県内にも会場あり)
受験料:
- 7科目以上の受験 ―― 8,500円
- 4〜6科目の受験 ―― 6,500円
- 3科目以下の受験 ―― 4,500円
重要なポイント:
- 1度合格した科目は、次回以降は免除されます
- すべての科目に一発合格する必要はありません
- 数回に分けて少しずつ合格していく作戦も有効です
- 英検や数学検定などの資格を持っていると、該当科目が免除されます
難易度・合格率は?
高卒認定試験は「落とすための試験ではない」と言われます。実際のデータを見てみましょう。
合格点: 100点満点中約40点以上(マークシート方式)
合格率(全科目合格者ベース): 約40〜45%
「合格率40%」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、これは「すべての科目に一発合格して大学受験資格を得た人」の割合です。1科目以上の合格率は約90%以上と非常に高く、回数を重ねればほとんどの方が合格できる試験です。
問題のレベル: 高校1年生の教科書レベルが中心
中学校の復習レベルから始めても十分対応可能で、「中学レベルからやり直したい」という方でも合格を目指せるのが高卒認定試験の特徴です。
合格すると何ができる?
高卒認定試験に合格すると、以下のような道が開けます。
進学
- 国公立大学・私立大学への受験資格
- 短期大学・専門学校への受験資格
- 大学院(高卒認定+大学卒業相当の経歴があれば)
国家試験・公務員試験
- 国家公務員一般職(高卒程度)
- 看護師・保健師の養成課程入学資格
- 各種国家資格の受験資格(保育士、社会福祉士など)
就職
- 履歴書の資格欄に記載できる
- 「高卒以上」の求人に応募可能になるケースが多い
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勉強方法の選択肢 ―― 独学・通信・予備校どれがいい?
高卒認定試験の勉強方法は、大きく3つあります。それぞれメリット・デメリットを比較しましょう。
1. 独学
- 費用: 教材費のみ(3〜4万円程度)
- メリット: 最も費用が安い、自分のペースで進められる
- デメリット: 質問できない、計画が立てづらい、挫折しやすい
- 向いている人: 自己管理が得意で、中学レベルの基礎学力がある方
2. 通信講座
- 費用: 25〜35万円(全教科)、月額制なら4,980円〜
- メリット: 質問サポートあり、自宅で学べる、スキマ時間活用可能
- デメリット: 自己管理力は必要、対面指導はない
- 向いている人: 自宅で学びたい方、地方在住の方、働きながら勉強する方
3. 通学型予備校
- 費用: 年間50〜80万円
- メリット: 対面で質問可能、生活リズムが作れる、仲間がいる
- デメリット: 費用が高額、通学が必要
- 向いている人: 自己管理が苦手な方、対面指導を受けたい方
江原予備校では、通信講座でも対面型と同等のサポートを提供しています。LINE質問・ZOOM相談指導を組み合わせることで、通信講座の弱点である「質問しづらさ」「孤独感」を解消しています。
よくある質問
A. はい、合格できます。むしろ高卒認定試験の中心的な受験者層が中卒・高校中退の方です。中学レベルから丁寧に学べば十分合格できます。
A. 個人差はありますが、通信講座を活用した場合、3〜8ヶ月程度で全科目合格を目指せます。1〜2科目から始める短期合格も可能です。
A. 受験できます。実際、進学準備のために高校在籍中に受験する方も増えています。
A. 科目選びが重要です。理科は「科学と人間生活」+「生物基礎」が最も負担が軽い組み合わせとして知られています。また、英検3級以上や数検3級以上を持っていれば該当科目が免除されます。
A. 通信講座や予備校を利用する場合は、その費用が別途かかります。江原予備校の高卒認定通信講座は月4,980円〜の業界最安値級で、20数年の指導実績があります。
A. 高校「情報Ⅰ」に準拠した内容ですが、基礎的な概念中心で難解なプログラミング知識は不要です。文部科学省のサンプル問題では、インターネットの基礎、著作権、HTMLの基本、簡単なプログラミング、グラフの読み取りなどが出題されています。スマートフォンを日常的に使っている方なら、対策次第で十分合格可能です。
A. はい、令和7年度(2025年度)中に全科目に合格できれば「情報」の受験は不要です。ただし、未合格科目を令和8年度(2026年度)以降に持ち越す場合は、「情報」を新たに受験する必要があります。早めの合格を目指しましょう。
まとめ ―― 高卒認定試験は「人生を変える資格」
高卒認定試験は、過去の事情で高校を卒業できなかった方にとって、人生を再設計するための強力なツールです。
- 16歳から70代まで、誰でも挑戦できる
- 合格点は40点と現実的
- 1科目から少しずつ合格できる
- 大学進学・国家資格・公務員試験の道が開ける
「もう一度学び直したい」「将来の選択肢を広げたい」という方は、まず資料請求や無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。
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